2018 年 2018 巻 69 号 p. 25-28
秋田県内のダイズ黒根腐病の発生実態を2015年と2016年にかけてダイズの黄葉期(9月下旬から10月上旬)と成熟期(10月中旬から下旬)に調査した.その結果,黄葉期には調査した圃場のうち約86%の圃場で,また成熟期には調査した全ての圃場で発生が確認され,発病度の低い圃場が多かった.ダイズの収量と品質を調査した結果,発病度とダイズの粗子実重または百粒重の間には負の相関が認められた.一方,発病としわ粒発生率との関係は調査年によって傾向が異なり,判然としなかった.