土壤殺菌剤PCNBの土壤内での残効性について, 2・3の実験を行い考察した。
1. 0phyobolus miyabeanusの分生胞子の発芽試験, およびRhizoctonia sp. の菌体殺菌試験ではPCNBの作用力が小さいため判然とした考察はできなかつた。
2. 作物苗のRhizoctonia sp. による腰折・立枯率は10a当り10kgでは最初の1カ月で30%くらいの効力低下があるが, それ以上は殆んど低下しない。
3. PCNBの使用量の増加は, 処理時の発病抑制より残効性を高める意義をもつている。