北日本病害虫研究会報
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いもち病の収量および品質に対する影響
竹田 富一平山 成一東海林 久雄木村 和夫
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1981 年 1981 巻 32 号 p. 84-87

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抄録

1980年の異常低温下における穂いもち多発株での発病部位別に被害解析を行なった。株の発病程度の違いは節いもち・首いもちの発病穂率の差であり、重い株ほど高いものであったが、稲株の生育との関係は明らかではなかった。穗いもちの収量に対する影響は、空粃の増加による1穂重の軽減、稔実籾では粒厚の減少であり、また玄米の品質に対する影響は完全粒の減少による整粒歩合の低下、死米の大幅な増加、そしてき形による被害粒の増加であった。これらの被害は、株の発病程度が重くなるほど大きく、同一発病程度株では発病部位の違いによる差は少かった。

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