1983 年 1983 巻 34 号 p. 33-36
庄内地方における転作ダイズの子実被害粒は, 第一期転作二年次までは, 捨て作りが多 く, 病害虫防除も一般化していなかったことなどのため, 病害による被害が主体を占めて いたが, 1980年以降は, 防除の徹底と気象条件等により, 病害による被害の発生は著しく 減少し, 害虫による被害が主体となった。特に食葉性害虫による莢の被害に起因する黒斑 粒, 腐敗粒の占める率は年々多くなり, 1982年は子実被害粒の約88%を屯めな。このよう な被害は食葉性害虫の防除により防止出来ることが判明したので, 転作ダイズにおいては 食葉性害虫をも対象に組み入れた防除体系を確立する必要があろう。