北日本病害虫研究会報
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盛岡市近郊におけるオーチャードグラス黒さび病の発生について
根本 正康中島 隆
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1986 年 1986 巻 37 号 p. 115-116

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抄録

東北農試圃場内においてPuccinia graminis f. sp. dactylidisによるオーチャードグラス黒さび病が激発した。全調査個体中92.5%の株が発病し8.7%の株は枯死に近い状態であった。本菌の夏胞子は厳冬期でも2~5%の発芽率を有し盛岡でも夏胞子世代での越冬が可能と思われる。また, 10月中旬三番草を刈り取った区では発病が衰退したが, 種子をi播き直した区では300株調査したうちの213株が激しく発病していた。

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