北日本病害虫研究会報
Online ISSN : 2185-4114
Print ISSN : 0368-623X
ISSN-L : 0368-623X
リンゴクビレアブラムシのリンゴ樹上での春季発生消長と防除
渡辺 和弘結城 昭一
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 1994 巻 45 号 p. 177-180

詳細
抄録

山形県寒河江市島の山形県立園芸試験場において, 1990年5月11日にリンゴの葉を巻くアブラムシが発生したため同定を行った結果, リンゴクビレアブラムシRhopalosiphum insertum (Walker) であることが判明した。本種のリンゴ樹上での発生消長は, 4月下旬~5月上旬頃に幹母が認められ, 続いて子世代幼虫が4月6半旬~5月5半旬頃にみられた。幼虫は5月3半旬頃から有翅の成虫となり, 逐次リンゴ樹から他の寄主に移住した。薬剤防除試験の結果, マシン油乳剤, 石灰硫黄合剤の休眠期散布および有機リン剤, 合成ピレスロイド剤の生育期散布の防除効果が高かった。

著者関連情報
© 北日本病害虫研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top