北日本病害虫研究会報
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コナガの簡易採卵法
野田 隆志
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1995 年 1995 巻 46 号 p. 153-155

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抄録

広ロガラス瓶を用いるコナガの簡易採卵法を考案した。ガラス瓶の内側をテフロンでコーティングして雌成虫が止まり難くし, 瓶にかぶせた産卵紙 (ペーパータオル) の裏側に集中して産卵するようにした条件下で, 産卵誘引物質としてのシニグリンの有効性を調査した。1%シニグリン水溶液を噴霧した後風乾した産卵紙と無処理の紙を用い, 中に入れる成虫数を雌雄20, 40, 60対にして3日間の産卵数を比較した。いずれの成虫数でもシニグリン処理の方が産卵数が多かった。また1雌当たりの産卵数はシニグリン処理した紙では64.9~73.9個で成虫数問で差はなかったが、無処理の紙では38.2~62.2個で成虫数が増加するに従い減少した。

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