北日本病害虫研究会報
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Nectria haematococca complex によるガーベラ株枯病 (新称) の発生
高橋 智恵子菅野 博英本藏 良三月星 隆雄
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1999 年 1999 巻 50 号 p. 108-111

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抄録

宮城県内で養液栽培のガーベラに, 生育途中黄化し, 花が奇形あるいは根が黒変して株が枯死する症状が多発した。罹病部からはFusarium属菌が高率に分離され, これをガーベラ健全株に接種したところ, 根の黒変が再現された。分離菌は培地上で有性世代を形成し, 形態的特徴はNectria haemcocca complex [無性世代F.solani complex] と一致した。以上の結果から, 本病をNectria haematococca complexによるガーベラ株枯病 (新称) と提案した。

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