北日本病害虫研究会報
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リンゴすす斑病に対する各種薬剤の残効性と治療的な防除効果
雪田 金助倉舘 公子赤平 知也
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2000 年 2000 巻 51 号 p. 133-136

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抄録

リンゴ病害虫防除の7~8月における薬剤の散布回数削減の基礎として, この時期の防除対象病害の一つであるすす斑病に対する有効薬剤の残効性と治療的な防除効果を検討した。その結果, ジラム・チウラム水和剤, ジラム・チウラム・フェナリモル水和剤, キャプタン水和剤, プロピネブ水和剤, イミノクタジン酢酸塩液剤など供試した有効薬剤の残効期間は比較的短く, そのほとんどが11日間以内とみなされた。しかし, これらの薬剤は接種7日後の果実に散布しても, 高い防除効果を示したことから, 7~8月における薬剤の散布間隔を現行の10日程度から目標の15日まで広げても, 本病の防除対策±, 支障をきたす可能性は低いと考えられた。

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