北日本病害虫研究会報
Online ISSN : 2185-4114
Print ISSN : 0368-623X
ISSN-L : 0368-623X
除草がアカヒゲホソミドリカスミカメの増殖に及ぼす影響
菊地 淳志小林 徹也
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 2001 巻 52 号 p. 143-145

詳細
抄録

畦畔・農道の除草が斑点米カメムシ類の重要種アカヒゲホソミドリカスミカメの増殖に及ぼす影響を調査した。越冬世代成虫 (第1回成虫) から第1世代成虫 (第2回成虫) への個体数の増加は, 無除草区では約8倍であったのに対し, 2, 3週間毎に機械除草した場合はほぼ等倍と抑制された。スズメノカタビラを用いた飼育では, 穂部を与えた場合には羽化率が約80%, 茎葉部のみでは約40%で, 除草区における穂部の減少がカメムシの増殖抑制の一因と考えられる。

著者関連情報
© 北日本病害虫研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top