北日本病害虫研究会報
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リンゴ台木のマルバカイドウ (Malus prunifolia) に対する紫紋羽病菌, Helicobasidium momaの接種法
雪田 金助赤平 知也
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2002 年 2002 巻 53 号 p. 126-130

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抄録

大きさ4号の素焼きポットに植え付けた1年生リンゴ台木のマルバカイドウ (Malusprunifolia) に対する紫紋羽病菌 (Helicobasidium mompa) の接種法を考案した. 本接種法は病原菌をリンゴ切枝片で培養したものを接種源とし, その最適な接種条件は, 接種源の培養日数が25℃ で21~56日間, 接種量が3~10g, 灌水が3~4日に1回の割合で100ml, 培養土が火山灰土の組み合わせであった. 本条件で病原菌を接種し, 25℃ で植物用ホモルクス蛍光灯を24時間連続照明して管理した結果, 接種15~20日後にはマルバカイドウの根部に多数の侵入座が形成され始め, 根部腐敗を引き起こし, 接種25~30日後には地上部の枝葉全体が萎凋・枯死した.

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