抄録
宮城県で, 9判別品種を播種したレース検定用育苗箱に植物成長調整剤「ウニコナゾールP」を土壌灌注処理することにより, 苗が徒長しやすい冬季でもイネいもち病菌のレース検定を支障なく行うことができるか検討した.その結果, 本剤の750倍液を育苗箱当たり60ml土壌灌注処理した場合に, 判別品種はレース検定に最適な草丈となった.育苗は26℃で行うのが適しており, 土壌の違いによる草丈の差はほとんど認められなかった.また, いもち病菌の5レースを各判別品種にそれぞれ噴霧接種したところ, いずれの判別品種も明確に罹病性または抵抗性反応を示し, 病斑型の確実な判定が可能であった.