2006 年 2006 巻 57 号 p. 126-128
アカヒゲホソミドリカスミカメ合成性フェロモンを利用して発生予察を行うのとを想定し, 水田におけるフェロモントラップの設置条件について検討を行った. その結果, イネの生育に関わらず, 粘着板の底部とイネの草冠高がほぼ同じ高さになるように設置したフェロモントラップで誘殺雄数が多かった. また, 畦畔からフェロモントラップまでの距離と誘殺雄数には差がみられなかった. これらののとから, アカヒゲホソミドリカスミカメのフェロモントラップは, 水田内の任意の位置に, 粘着板の底部とイネの草冠高がほぼ同じ高さになるように設置し, イネの生育に合わせて誘引源の高さを適宜調節するのが最もよいと考えられた.