2006 年 2006 巻 57 号 p. 171-173
ポット植えのインゲンマメを用いてBeauvera bassiana製剤NBL-2のナミハダニに対する防除効果を検討した. その結果, 1×106分生子/ml散布区, 1×107分生子/ml散布区では, 対照区 (水) に比較して密度抑制が認められたものの, 散布後にナミハダニ数が増加し, 防除効果は不十分であった. 一方, 1×108分生子/ml散布区ではナミハダニ数の増加は認められず, 高い防除効果を示した. 同時に発生したミカンキイロアザミウマに対しては, 各散布区で密度度抑制効果が認められ, とくに1×107分生子/ml散布区と1×108分生子/ml散布区で防除効果が高かった.