2006 年 2006 巻 57 号 p. 30-32
Bacillus subtilis水和剤 (商品名: ボトキラー水和剤) のダクト内投入処理における有効成分の植物への付着特性を検討した. 培地を疑似葉に見立てた試験結果からは, 植物の葉裏には葉表に比べて有効成分の付着が著しく劣ることが考えられた. しかし, トマト生葉における付着菌量を調査した結果からはB. subtilisの付着菌量は葉表の方が葉裏よりも多かったものの, 培地を用いた疑似葉での試験結果ほどの差は見られなかった. また, ダクト内投入処理によるトマト生葉への本菌の付着菌量は, 本処理開始後10日目から調査を終了した32日目まで2×104cfu/cm2レベルの菌量で推移した.