日本航空宇宙学会誌
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スペースプレーン技術実証のための,気球を利用した飛行実験システム(<特集>先進的空力技術 第2部:流れの制御と実験・計測 第22回)
丸 祐介澤井 秀次郎
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2013 年 61 巻 11 号 p. 357-364

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抄録
本稿では,空気吸い込み式エンジンを用いた二段式スペースプレーンの実現に必要な要素およびシステム技術を飛行実証するための,科学実験気球を利用した飛行実験システムについて概説する.気球を利用することの利点としては,飛翔体の上昇がロケットによるそれよりも穏やかな機械環境においてなされ,必要なコストやオペレーションの煩雑さも比較的小さいことが挙げられる.本実験システムは,高速飛行する揚力飛翔体に必要な技術,例えば機体形状やエンジンの空気力学といった技術の獲得に貢献できるものである.
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© 2013 一般社団法人 日本航空宇宙学会
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