日本航空宇宙学会誌
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世界の衛星測位システムの動向(<特集>準天頂衛星初号機「みちびき」 第1回)
河野 功
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2013 年 61 巻 6 号 p. 201-206

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抄録

GPSに代表される衛星測位システムは,自動車,船舶,航空機等の移動体の航法や静止物体・固定点の精密測位等,近年急速に利用が進んでいる.我が国においてもカーナビやGPS携帯電話をはじめとして,国民生活に不可欠な技術インフラとなりつつある.GPSの有用性と重要性が広く認識されるに従い,世界の技術先進国では,技術戦略の観点から自国の衛星測位システムの開発の動きが活発化している.本稿では,米国のGPS近代化の取り組みに加え,ロシアのGLONASS,中国の北斗(BeiDou),欧州連合のGalileo,インドのIRNSS等の世界の衛星測位システムの開発状況と最新の動向について紹介し,世界の衛星測位システムの中での我が国の準天頂衛星測位システムの位置づけについて述べる.

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© 2013 一般社団法人 日本航空宇宙学会
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