日本航空宇宙学会誌
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準天頂衛星システム計画について(<特集>準天頂衛星初号機「みちびき」 第12回)
野田 浩幸野村 栄悟
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2014 年 62 巻 9 号 p. 299-304

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抄録

内閣府宇宙戦略室は,2011年9月30日に閣議決定された「実用準天頂衛星システム事業の推進の基本的な考え方」及び2013年1月25日に宇宙開発戦略本部決定された「宇宙基本計画」の下,準天頂衛星システムの整備を進めている.このシステムは,衛星測位サービス,サブメータ測位補強サービス,センチメータ測位補強サービス,災害・危機管理通報サービス,衛星安否確認サービス,測位技術実証プラットフォームサービスを提供するものであり,衛星システム,地上システム(主管制局,追跡管制局,監視局)から構成される.衛星システム・地上システムを含めた総合システムの成立性確認はほぼ完了し,2014年度早期に基本設計に移行し,衛星システムは2014年度上期に詳細設計に移行する予定である.2016年度〜2017年度にかけて衛星を打ち上げた後2018年度からサービスインし,15年間運用する計画である.また,利用拡大に関する長期計画を策定し,更に年度展開した計画に基づいて活動中である.

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© 2014 一般社団法人 日本航空宇宙学会
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