日本航空宇宙学会誌
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日本大学における風洞技術(<特集>空力実験設備:現状と新展開 第1回)
安部 建一
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2015 年 63 巻 4 号 p. 103-109

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抄録

日本大学理工学部・理工学研究所所管の風洞実験施設は機械・航空系,建設系さらに風にかかわるスポーツ分野における主として流体力学の学理とその応用の実験・研究を目的として建設された.計画・設計は1971(昭和46)年に建設計画が立案され,風洞計画委員会によって風洞の規模,性能,実験目的と使用範囲が決められ基本設計をもとに設備計画が作成された.1973(昭和48)年10月習志野校舎(現船橋校舎)で工事が着工し,1975(昭和50)年5月に竣工した.本風洞の仕様は,測定部は密閉・開放両形式に交換可能,測定部断面は2m×2m,最大風速は50m/s,気流の乱れ強さは0.1%以下で,他の同等性能の風洞に比べて低騒音であることが特徴である.施設は学内の大学院生研究ならびに卒業研究に供され,学外の研究も行われている.また,教育面では航空宇宙工学科2年生および機械工学科3年生の航空機に関する学生実験を併せて,短期大学部建設学科の学生実験も夏期に実施される.

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© 2015 一般社団法人 日本航空宇宙学会
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