日本航空宇宙学会誌
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イプシロンロケットの誘導制御系の開発(<特集>イプシロンロケットの開発 第7回)
大塚 浩仁田中 健作斉藤 晃一森田 泰弘加藤 洋一佐伯 孝尚山本 高行後藤 日当美山本 一二三
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2015 年 63 巻 5 号 p. 148-154

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抄録

イプシロンロケットは2013年9月14日に惑星分光観測衛星「ひさき」の打上げに成功し,目標とした軌道投入精度を達成し,新規に開発した誘導制御系の性能を遺憾なく発揮した.イプシロン開発では,惑星探査機「はやぶさ」を投入したM-Vロケットの誘導制御系の性能を継承しつつ新たな技術革新にチャレンジし,M-Vの機能,性能をさらに向上させた誘導制御系を実現した.最終段には信頼性の高い低コストなスラスタを用いた液体推進系の小型ポストブースタ(PBS)を開発し,新たに導入した誘導則とともに軌道投入精度を飛躍的に向上させた.フライトソフトにはM-Vで蓄積した各種シーケンスや姿勢マヌーバ機能をユーティリティ化して搭載し,科学衛星ユーザ等の多様な要望に容易に対応できる機能を実現し運用性を高めた.

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© 2015 一般社団法人 日本航空宇宙学会
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