北関東医学
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細胞性免疫及び細胞抗体
倉茂 達徳木村 裕一佐川 孟三
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1967 年 17 巻 2 号 p. 100-105

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抄録

Salmonella enteritidisの生菌により過免疫を受けたマウス (強力生菌免疫マウス) は, 同じ菌の強毒株の感染に対して強い感染死防禦能を獲得している。正常マウス又は死菌ワクチンで免疫されたマウスの単核喰細胞は, 組織培養下でのS.enteritidis強毒株の感染に対して抵抗性がなく, 細胞内での菌の増殖を許し, 細胞の崩壊を起すのに対し, 強力生菌免疫マウスの腹腔, 肝及び皮下から取り出された単核喰細胞は, 血清抗体の関与無しに, 菌感染に対して抵抗性を持ち, 細胞内での菌の増殖を阻止し, 細胞の崩壊を免がれる。この様な細胞の菌感染に対する抵抗を細胞性免疫と呼んでいる。
強力生菌免疫マウスの腹腔単核喰細胞には細胞性免疫が認められると同時に, immune transfer及びimmune adherence hemagglutination法により, 細胞抗体が証明される。本報に於いては, 細胞抗体の特異性, 細胞抗体による菌の増殖阻止及び抗体の免疫化学的性質について報告する。

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