北関東医学
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顎下腺に生じ, 弾性線維を形成した基底細胞腺腫の1生検例
鈴木 慶二森 一郎正和 信英大根田 玄寿田部 三男治
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1978 年 28 巻 1 号 p. 13-20

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抄録

唾液腺の基底細胞腺腫 (basal cell adenoma) はKleinsasser and Kleinによって初めて記載された腫瘍で, この腫瘍は基底細胞に類似した形態を示す細胞からなり, 混合腫瘍に見られるところのムチン, 粘液腫様ならびに軟骨様組織などの構成成分を有していない特徴を排っている、まれな腫瘍であるが, 今日, 多数の例が報告されており, その由来についても検討されている.われわれは, 15歳の男性の顎下腺に発生した基底細胞腺腫で, その間質に弾性線維が著明に形成されていた例について光顕的, 電顕的に観察したので報告する.

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