北関東医学
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生化学検査データ統一化に関するアンケート調査
牛島 義雄福村 幸仁小林 功
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1991 年 41 巻 3 号 p. 477-486

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抄録

生化学検査データーの統一化 (互換性) に関して群馬県下の416名 (医師286名, 技師130名) を対象にアンケート調査を行なった。
回収率は57.2%であった.施設間差に不都合を経験している項目としてはALPが最も高率に挙げられ, 以下, Che, アミラーゼ, GOT, GPTγ-GTPと続き, 酵素検査に不都合を経験していることが示された.統一化の方法に関し, 「測定値による統一」方法に対しては賛成の者が大半を占めたが, 「共通表示による統一」方法については意見が分かれた.統一化の時期については, 群馬県下の医療施設の合意が得られれば参加したいとする意見が約6割に達している.
以上の成績は統一化の方法として, 「測定値による統一」が肯定的に認識されていると理解し得る.しかし, その実施を図るには解決しなければならない幾多の問題もあり, 今後とも各方面との充分な協議が必要と考えられる。

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