北関東医学
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頸椎黄色靱帯石灰化症により脊髄症状を呈した一治験例
松島 忠夫小泉 仁一石原 淳治霜田 茂渡辺 一夫
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キーワード: 黄色靱帯, 石灰化, 頸髄症
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1992 年 42 巻 3 号 p. 291-294

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抄録

頸椎黄色靱帯石灰化症で頸部脊髄症を呈した手術例を報告した.66歳の女性で歩行障害, 両手のしびれを訴え, 両上肢の脱力・巧緻性の低下があり, CT上はC4/5, C5/6で後方から脊髄を圧迫する石灰化腫瘤が認められた.MRI上この腫瘤はT1, T2いずれも低吸収域信号としてみられた.C4, C5, C6の椎弓切除を行ない, 症状は改善し独歩退院した.本症は比較的稀な疾患であるが, 報告例からは本邦例がほとんどで, CTにより診断は容易であるが, 脊髄症の進行する前に後方減圧 (椎弓切除) を選択できれば予後良好の疾患と考えられる.

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