1958 年 8 巻 6 号 p. 544-548
中学校3年生女子162名を研究対象として皮厚に関する若干の基礎的検討を行なつた.
皮厚を原理の異つた3種の測径器によつて測定することによつて皮厚の値が測径器の皮厚を圧する圧力と皮厚自体のelasticityによつて可成りの変動を来すことを指摘した.
更に皮厚と比体重, Pelibici指数, Rohrer指数, Kaup指数などの身体指数との間には各測径器による皮厚とも全て中等度~高度の相関々係にあり, 特にKaup指数との相関は密接であることを認め, 皮厚が健康度ないし栄養状態の判定に意義あることを述べた.