日本脳神経漢方医学会誌
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Print ISSN : 2759-498X
症例報告
五苓散と柴苓湯の副作用に関する考察
竹内 浩明, 伊藤 義幸, 山田 真輔, 山田 慎太郎, 菊田 健一郎
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2025 年 10 巻 1 号 p. 67-70

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抄録

今回,我々は,五苓散内服中に 「しぶり腹」 が悪化した症例と,柴苓湯内服中に 「間質性肺炎」 を発症した症例を報告し,脳神経外科領域で汎用される五苓散と柴苓湯の副作用に関して検討した。五苓散は重大な副作用がなく,比較的安全な漢方薬ではあるが,しぶり腹 (tenesmus) の時には,内服不可となっており,大腸炎での投与は控えることが望ましい。柴苓湯は五苓散と小柴胡湯の合剤であるが,しぶり腹でも使用可能である。しかしながら,間質性肺炎や偽アルドステロン症などの重大な副作用があり,高齢者および肝疾患既往,サイアザイド系およびループ利尿薬,インスリン,副腎皮質ステロイド,甲状腺ホルモン薬,アスピリンなどの併用薬内服の患者には,投与を控えることが望ましい。また投与後も発熱,呼吸器症状および肝機能障害のチェックが必要である。

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