単斜晶Bi6Sr8-xCa3+xO22はBi-SrCa-Cu-O系2112超伝導相と共存することが知られているが、基本的な結晶化学的特性に未解明の点が多い.本研究は,この特性を明らかにすると同時に光触媒としての可能性を検討することを目的とする。 2122相と共存する単結晶Bi6Sr8-xCa3+xO22(P21/c; Z=2, a=1.1150(1)nm, b=0.5972(1)nm, c=1.9894(2)nm, β=101.51(1)゜)の単結晶構造解析をRigaku-RAPIDシステムを用いて行い,信頼度因子4.3%の構造モデルを得た. 現在Bi6Sr8-xCa3+xO22の酸化還元挙動の解明とともに,バンドギャップ測定を進めている.