日本鉱物学会年会講演要旨集
日本鉱物学会2005年度年会
セッションID: K1-P08
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Fe3-xTixO4スピネル固溶体の高圧相関係と高圧相構造
*峰 哲郎岡田 卓山中 高光永井 隆哉中本 有紀
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抄録

チタノマグネタイトFe3-xTixO4 (0≦x≦1)は、逆スピネル構造(空間群Fd-3m, Z=8)をもつマグネタイトFe3O4とウルボスピネルFe2TiO4間の完全固溶体である。2つの陽イオンサイトがあり、Ti4+、Fe2+、Fe3+イオンは四配位席あるいは六配位席を占める。地殻での主要な磁性鉄系酸化物であるため、高圧状態における構造及び物性を理解することは、地球内部での磁性や電気伝導のメカニズムを考察していくにあたって重要である。本研究ではこの系に関して、室温における高圧下X線回折実験を行い、各出発物質組成の相転移圧力および高圧相構造を明らかにした。

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© 2005 日本鉱物科学会
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