日本鉱物学会年会講演要旨集
日本鉱物学会2005年度年会
セッションID: K2-01
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第一原理電場勾配計算とNMRへの応用
*神崎 正美薛 献宇
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抄録

従来NMR分光法では化学シフトが主に構造の解釈に使われてきたが,非1/2スピンを持つ核では核四極子結合常数(Cq)と非対称性因子(eta)も局所構造の情報を持っている.サイト同定等のためにこれらのパラメータを結晶構造から予測する必要性が高まっている.本研究では第一原理計算法を使って様々な結晶におけるEFGとetaの計算を行うことを試み,実験データと比較した.第一原理計算にはfull potential LAPW法プログラムであるWIEN2kを使った.計算されたCqとNMRから得られたCqは水素を含む系を除いてよく一致した.またetaについても同様である.本研究から第一原理計算により十分な精度でCqとetaを予測できることがわかった.

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© 2005 日本鉱物科学会
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