日本鉱物学会年会講演要旨集
日本鉱物学会2005年度年会
セッションID: K1-07
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(Mg,Fe)2SiO4 ringwooditeの高温高圧状態方程式へのFeイオンの効果
*桑田 昭松井 正典萩谷 健治桂 智男余越 祥富岡 尚敬杉田 光弘野沢 暁史舟越 賢一
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抄録

(Mg,Fe)2SiO4 ringwoodite(RW)は、マントル遷移層の最主要構成鉱物であり、かつFeイオンが10%程度含まれていると考えられている。故に、マントル遷移層を想定した高温高圧下におけるRWの温度圧力状態方程式へのFeイオンの効果を詳細に求めることは重要である。我々は今回(Mg0.8 Fe0.2)2SiO4RW について、SPring‐8に設置されているSPEED‐Mk._II_を用いて実験を行い、温度300-1700K、圧力24.4GPaまでの広範囲な温度圧力条件下における体積を測定した。室温における試料のKTを、Sinogeikin et al.(2003)による値(189.7 GPa)に固定して、3次のBirch-Murnaghan状態方程式を用いて、KT’ = 4.7(1)を得た。続いて、高温高圧下における体積データを用いて、∂KT/∂T = -0.036(3) GPa/K を得た。

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© 2005 日本鉱物科学会
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