国際経済
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ポスト・コロナと市場経済の変容
―政策レジーム転換とナラティブ・バインド―
櫻井 公人
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論文ID: kk2022.f03

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抄録

「ヴォルカー・ショック」というレジーム転換はドル高是正のプラザ合意を必要とした。その際に「政策協調」が「ナラティブ・バインド」となり,日銀は利上げできずにバブルを発生させた。異次元緩和政策も「レジーム転換」を目指しつつ,「デフレ脱却」というナラティブに縛られ物価上昇目標を実現できず,財政の肥大化を支えた。大きな政府に加え,長期金利,株式,不動産市場への介入と管理が進み,コロナ禍に市場経済の変容が進んだ。

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