呼吸臨床
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【特集】スペインインフルエンザ流行から100年目を迎えて 鳥インフルエンザの最新疫学事情とパンデミックへの可能性
間辺 利江
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2018 年 2 巻 11 号 論文ID: e00034

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抄録
鳥インフルエンザH7N9およびH5N1ウイルスのヒトへの感染について,疫学情報を整理するとともに,これまでの経験,研究成果,空間-時間解析などにより感染リスクの検証とパンデミックへの可能性の検討を試みた。2013年春以降に中国本土に限定的に発生しているH7N9感染は,今シーズンに入り感染者数が急増。さらには高病原性ウイルスや,抗インフルエンザウイルス薬への感受性が低下した変異ウイルスが報告され,次のインフルエンザパンデミックの原因ウイルスに最も近いと位置づけられている。H5N1感染は世界的に静まってきたが,2015年のエジプトでは,国の単年報告症例数の最多数を記録した。両ウイルス感染ともに,感染リスクは,その国や地域の社会経済活動,住民の貧困や生活習慣に依る所が強い。今後,ヒト-ヒト感染の能力を増した変異ウイルスが出現した場合,パンデミックへの脅威が増す。継続した疾病モニタリングは必須である。
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