2019 年 3 巻 9 号 論文ID: e00073
近年,喘息の病態が分子レベルで明らかになるとともに,病態形成に重要な分子を標的とした生物学的製剤(ヒト化モノクローナル抗体)が開発され臨床に応用されてきている。現在,抗IgE抗体(Omalizumab),抗IL-5抗体(Mepolizumab),抗IL-5受容体α抗体(Benralizumab)が使用可能である。また,最近,抗IL-4受容体α抗体(dupilumab)が気管支喘息に対する適応追加承認を取得した。喘息の病態に関与する分子を標的とした治療薬が次々と開発され臨床試験が行われている。