呼吸臨床
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【投稿/症例報告】気管支鏡検査中にST低下と徐脈を呈した1例
片桐 忍両角 延聡和佐本 諭柳澤 悟大浦 也明丸山 来輝遠藤 秀紀山本 亮平
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キーワード: 気管支鏡, 合併症, ST変化, 徐脈
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2021 年 5 巻 5 号 論文ID: e00128

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抄録

症例は72歳女性。10年前に右上葉肺癌に対し胸腔鏡下肺部分切除術が施行されたが,切除断端縫合部付近に充実性陰影が出現したため気管支鏡検査を施行した。検査中に心電図モニターでST低下と徐脈を認めたため検査を中止し緊急心臓カテーテル検査を行った。冠動脈造影では有意狭窄を認めず左室収縮も異常はみられなかった。検査後から症状は改善し症状再燃も認めなかった。気管支鏡検査中のST変化は不適切な検査手技が原因となり得るため,標準に則った手技で患者の苦痛を減らす必要がある。

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