呼吸臨床
Online ISSN : 2433-3778
ISSN-L : 2433-3778
投稿
【投稿/症例報告】ECMO導入により救命できた重症新型コロナウイルス肺炎の1例
岡田 茉莉花片野 拓馬米澤 利幸田中 博之梶川 茂久加藤 俊夫久保 昭仁川谷 陽子清水 由希大石 大津田 雅庸武山 直志伊藤 理
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 5 巻 9 号 論文ID: e00136

詳細
抄録

症例は50歳代男性。日本国内における流行第2波の中で新型コロナウイルス肺炎を発症し,進行する呼吸不全のため,人工呼吸管理となった。呼吸不全が更に悪化したため,体外式膜型人工肺(ECMO)を導入した。ECMO管理からの離脱を試みた際,肺の虚脱に伴って人工呼吸器で十分に換気できなかった。そのため,肺の膨張を促す目的でリクルートメント手技を使用し,離脱に成功した。人工呼吸器からも離脱し,リハビリテーションによって最終的には自力歩行可能な状態まで回復した。

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/deed.ja
前の記事
feedback
Top