呼吸臨床
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気管支鏡検査後に増悪したMycobacterium avium感染症の1例
稲田 怜子田邉 英高宮本 哲志樋口 貴俊角田 尚子津田 学樋上 雄一宮﨑 昌樹鉄本 訓史
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2022 年 6 巻 5 号 論文ID: e00149

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抄録

気管支鏡検査後に肺炎像を認めMycobacterium avium(M. avium)感染症の増悪と判断した1例を報告する。症例は55歳女性。健診で胸部異常陰影を指摘され当院へ紹介となった。胸部CTでは右肺尖部に空洞を伴う腫瘤影が認められ,精査目的に施行した気管支鏡検査の翌日に発熱がみられた。肺炎を生じており広域抗菌薬を開始するも無効であった。非結核性抗酸菌症の増悪を疑い抗結核薬を含む治療を開始した。その後,退院後に再度増悪傾向となったが,治療方針を変更することなく現在は良好に経過している。

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