1996 年 1 巻 p. 9-14
日本の大学のコンピュータ教育を考えるため、イギリスにおけるコンピュータ教育の現状について報告する。イギリスの初等・中等教育の一例としてStantonbury Campusを、高等教育の一例としてThe Open Universityを取り上げる。特に初等・中等教育では、日本とイギリスのコンピュータ教育をカリキュラムの面から比較考察する。両国とも、情報活用能力の育成を目指しているという点では共通している。今後の大学におけるコンピュータ教育は、その内容を、コンピュータリテラシからコンピュータ・コミュニケーションおよび教育メディアとしてのコンピュータ利用へ移行する必要がある。