抄録
実践的なディジタル信号処理技術を学んだ技術者が現在必要とされている。数値データ処理が可能でGUIを備えた教材が求められるが、Visual BasicやVisual C++などの開発環境は、数値データ処理用のコンパイラとしては煩雑であり、導入・移行する際のコストやリスクが大きいために、敬遠されがちである。本稿では、本校(苫小牧高専)の実習教材として開発した、プログラミング言語の種類によらずにコマンドラインコンパイラを組み込むことができる、GUIを備えたディジタル信号処理実習ソフト開発の技術面を中心に述べ、併せてその実践例および評価について述べる。