2006 年 20 巻 p. 62-67
eラーニングにおける学習画面の動画像やテキスト情報の配置が,学習に適した,学習者にとって見やすい画面構成として考えられているわけではないように思われる。そのため,それらの配置によっては,学習者が学習画面を見たときの印象が異なり,学習に影響が出る可能性があるのではないかと考えた。本研究では,Webブラウザによって提供された学習画面における動画像とテキスト情報の配置が学習者の視覚に及ぼす心理的影響を明らかにするために実験を行った。その結果,動画像をWebブラウザの左側に配置したときの方が,学習者にとって見やすく,肯定的な印象をもって受容されていることが明らかになった。