2016 年 40 巻 p. 61-66
本研究では,プログラミング体験アプリであるScratchJrを用いて小学校低学年対象のプログラミング教育を実践した。授業のデザインにあたっては,学習者同士が教え合い,学び合う相互作用を軸にした。その結果,教師の講義形式の指導が無くても低学年においてプログラミングの学習が可能であり,児童もプログラミングの授業を好意的に評価していることが明らかとなった。また,学習者同士の交流が多い者と交流が少ない者の作品を比較したところ,作品の出来に交流人数は関係ないことがわかった。