本研究は,出前授業として実施したキャリア教育「南極クラス」において,対面授業とZoomを用いた教師支援型遠隔授業(以下,遠隔授業)の実践を通じ,それらの違いを明らかにすることを目的とした。授業後に収集した児童の感想文をもとに,計量テキスト分析(テキストマイニング)を用いて双方を比較したところ,対面授業は遠隔授業にくらべキャリア教育の効果が高いことが示された。その一方で,南極の映像の伝わり方においては,遠隔授業が対面授業にくらべ優れる可能性が示唆された。また,遠隔授業では,気に入った南極の画像をキャプチャーして楽しむなど,新しい学びの可能性も示された。