北海道帝國大學農學部
1939 年 10 巻 2 号 p. 49-57
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家蠶に於て産卵を惹起するものは、交尾である事を確め、交尾の雌蛾に與へる刺戟を直接的なものと間接的なものとに分ち、實驗的に兩者の作用を解析して行つた。而して間接的なもの即ち雌生殖器内に於ける精子の行進が産卵の誘因をなす事を知つた。この際交尾嚢より貯精嚢に至る精子行進は未だ産卵を誘發せず、産卵は貯精嚢より前庭に至る行進の間に誘發される事を證明した。併せて受精や産卵なる行動は完全な反射運動に非る事を推論した。
蚕糸・昆虫バイオテック
Journal of Insect Biotechnology and Sericology
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