Sericultural Experiment Station
1984 年 53 巻 1 号 p. 72-76
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カイコの絹糸腺は外胚葉起原の器官であり, 前部糸腺には厚いクチクル性の内膜が存在するが, 中部糸腺および後部糸腺には存在しないとされてきた。透過および走査電顕で観察すると, 後部糸腺の絹質層にはクチクル様の数層の膜と支柱が観察され, 幼虫脱皮期には完全に更新される。腺細胞から分泌されたフイブロインはその間隙を通過し, 腺腔へ分泌される。後部糸腺から多量の絹物質が分泌されるため, その内膜は特殊な形態に分化したものと考えられる。
蚕糸・昆虫バイオテック
Journal of Insect Biotechnology and Sericology
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