2001 年 70 巻 1 号 p. 11-15
繭の形状を与える余弦関数による回帰係数の項数は交雑種では3項, 中国種では個体により2項から4項, 日本種では3項あるいは4項で与えられる。また, 品種ごとに繰り返し採取された個体データをプールして解析した際に得られる項数はN512がa0からa6の4項を必要とする以外はa4までの3項で蚕品種固有の繭形状を表すことが出来る。したがって, 日本種, 中国種とその交雑種が営繭した繭形の品種に依存した固有形状はフーリェ級数展開によって得られる定数項a0と余弦の偶数項a2, a4, a6で表すことが出来る。