ポリイミドは耐熱性・電気絶縁性に優れるスーパーエンプラの一つである.その優れた特性からポリイミドに関する研究は数多くなされているが,ポリイミド微粒子に関する報告は数えるほどしかない.これまでは酸無水物とジアミンから作製されるポリイミド微粒子がほとんどであった.一般に酸無水物とイソシアネートは触媒存在下,比較的低温で七員環中間体を経由して,脱二酸化炭素を起こすことでイミド環を与えることが知られている.この反応を応用してアミド酸中間体を経由しないポリイミドが作製されている.本研究は酸無水物とイソシアネートの反応を用いて,ポリイミド微粒子ならびに多孔性ポリイミド微粒子の作製を行った.その結果を報告する.