高分子論文集
Online ISSN : 1881-5685
Print ISSN : 0386-2186
ISSN-L : 0386-2186
一般論文
高磁場NMRによるPPE-PAアロイのアロイ化機構の解析—相容化剤との結合部位の化学構造
岡田 明彦横田 絵美子眞田 隆
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 70 巻 4 号 p. 129-139

詳細
抄録

非相溶ポリマーアロイの界面に微量に存在すると考えられる,相容化剤を介した異種ポリマーの反応物の化学構造を解析する方法として,溶媒分別やポリマーの選択的分解などの化学的な手法と高磁場による二次元NMR法とを組合せた新しい構造解析法を開発し,ポリフェニレンエーテル(PPE)-ポリアミド(PA)アロイの構造解析に適用した.その結果,PPEとPAが相容化剤である無水マレイン酸を介して化学結合している構造を初めて明らかにすることに成功した.

著者関連情報
© 2013 公益社団法人 高分子学会
前の記事 次の記事
feedback
Top