高分子論文集
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グリセリンおよびエピクロロヒドリンで架橋した不溶性シクロデキストリンポリマーの調製
小川 和郎廣見 祐太
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ジャーナル 認証あり 早期公開

論文ID: 2014-0032

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抄録

シクロデキストリン(CD)の包接能を利用した吸着材を開発するために,グリセリン(Gly)およびエピクロロヒドリン(EPC)を用いて架橋したCDポリマーを合成した.得られたCD-Gly-EPC共重合体は水や有機溶媒に不溶であった.Glyの添加による影響はCDの添加量を増やしたときに認められ,Glyが分枝部分となることでCD導入部分を分散させていることが示唆された.また,CDの導入量はGlyの添加量の増加とともに増え,重合効率の向上にも効果的であることがわかった.さらに,バイオディーゼル燃料(BDF)の製造時に副生される廃Glyを用いた共重合体も市販のGlyを用いた共重合体と同じ結果が得られた.この廃Glyを原料にした共重合体はビスフェノールAや4-ノニルフェノールに対しても高い吸着効果を示したことから,水質浄化材として有効であり,廃Glyの新しいリサイクル方法として利用できる.

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