高分子化學
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アクリル酸エステル樹脂に関する研究
第5報種々の溶媒中におけるポリアクリル酸エチルの粘度的挙動
住友 宏八浜 義和
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1955 年 12 巻 127 号 p. 479-482

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抄録

平均重合度592-8080の未分別ポリアクリル酸エチルを試料としてつぎに掲げる各溶媒中で20-50℃ において粘度を測定した.30℃ において得られた極限粘度数平均重合度関係はつぎの通りである。クロロホルム:[η]=720×10-3Pn0.68, ベンゼン:[η]=6.06×10-3Pn0.67, 酢酸エチル:[η]=5.45×10-3Pn0.66, アセトン:[η]=5.33×10-3Pn0.66, メ々ノール:[η] =6.14×10-3Pn0.55,(100cc'9)。これらの値, Hugginsのk'値およびそれらにおよぼす温度の影響などから溶媒力はつぎの順序に減少することを明らかにした。クロロホルム>ベンゼン>酢酸工チル>アセトン>メタノール。このうち前四者はポリアケリル酸エチルに対して良溶媒であり, メタノールのみ貧溶媒である。

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