抄録
一連の溶媒系の沸点における逐次抽出を行なって, 種々のポリプロピレンを分別し, 区分の立体規則度のパラメータを粘度平均分子量に対比させて, 試料中の構造的な不均一性を考察した。立体規則度の低い区分を除いて, 分別区分の立体規則度と分子量との間に相関のあることが見出された。すなわち, 区分の立体規則度は分子量とともに逐次増加し, 高規則度部分になると, 分子量によらないほぼ一定の値になる。中規則度部分の両者の相関関係は, 原試料の平均規則度によって異なること, 特にEtAlCl2を含む三元系触媒で重合した試料では立体規則度の分布が狭いことがわかった。定温カラム法による分別溶解の結果と対比して, この結論が定性的に正しいことを示し, あわせて溶媒抽出の分別効率について若干の検討をした。