1968 年 25 巻 283 号 p. 721-725
エチレン重合のさい1-プテンを生成するZiegler系触媒として, TiCl4-AlC2H5Cl2系およびα-TiCl3-Ti(OC2H5)4-Al(C2H5)3系を選び, これらによるエチレン重合体について示差熱分析, 赤外分光分析およびX線回折により検討を行なった。これらのポリマーを直鎖ポリエチレン, アイソタクチックポリ-1-ブテン, ポリエチレンとポリ-1-ブテンとのブレンド物およびエチレンと1-ブテンのランダム共重合体またはブロック共重合体と比較検討した。その結果, これらのポリマーは少量の1-ブテンを含むエチレンと1-ブテンのランダム共重合体の構造を有するものと推定された。